日本人の方がマレーシアで口座を開設する金融機関はマレーシアで最大手のMaybankかHSBCマレーシア、マレーシアで2番目に大きいCIMBの3つが人気です。いずれも、3%を超える銀行金利などマレーシアで口座を持つメリットは大きいです。マレーシアでは長期滞在ビザを持っていなければ口座を開くことができません。口座開設のために銀行へ持っていく書類には「パスポート」「ビザ(MM2Hビザ/就労ビザ/保護者ビザ)」「現住所を証明する書類(国際運転免許証/公共料金の明細書など)」が最低限必要になり、その他の準備する書類は銀行や店舗によって異なりますので都度確認が必要です。
マレーシア最大手の銀行のMaybankの黄色い看板・店舗は街中でもよく見かけ、ATMなどでの入出金も便利でなんといっても最大手なので安心です。定期預金は1カ月定期の最低預入金額はRM5,000(約15万円)、2か月以上の定期の最低預入金額はRM1,000(約3万円)が必用です。預金金利は、1ヶ月満期でも年利3.15%、6ヶ月で3.25%、1年~2年で3.30%、3年で3.40%、5年で3.60%と日本よりかなり高い金利で運用できます。
CIMBはマレーシアのクアラルンプールを拠点としているマレーシアで2番目に大きい銀行で1000店舗以上の支店をマレーシアを含めたASEAN域内にあり、CIMBではRM25万以上を預金するとプリファード会員となり、専用ルームでの銀行手続きが可能になります。CIMBでは、MM2Hビザの取得を条件としており、RM30万の定期預金を組むことが必須となっています。専用のクレジットカードを作ればKLIA1にあるラウンジを無料で利用できるなどの特典を受けることもできます。
HSBCはイギリスのロンドンに拠点を置く世界有数の金融グループで香港に設立された香港上海銀行を母体として世界各国に拠点を持つ銀行です。マレーシアHSBCでプレミア口座を開設するときに要求される最低預金額はRM200万(約600万円)です。これは香港の100万ドル(約1000万円)や、シンガポールの20万ドル(約1300万円)と比べてもかなり安いことがわかります。さらに、1つの国でプレミアム口座を開設しておけば、香港やシンガポールなど他の国へ行った際に、各国のHSBC口座を維持手数料無料で持つことができます。
口座開設に必用な書類を準備します。支店や担当者によって必要な書類が変わることもありますので、必ず自分の口座開設する支店で確認してください。
①パスポート
②ビザ(以下の中から該当する書類を準備します)
・MM2Hビザの方は、移民局からのビザ承認レター
・就労ビザの方は、会社からのレター
・保護者ビザの方は、学校からのMaybankの当支店に宛てたレター
③以下、必要に応じて書類を準備します
・国際免許証
・マレーシアでの住所(名前と住所が記載されている物、公共料金の請求書など)
・夫婦共同名義にする場合は、戸籍謄本の翻訳証明
④預入金額
普通預金の最低預入金額はRM250(約7,500円 30円/1RM)
書類が揃えると銀行へ行きます。Maybankの中にあるインフォメーションへ行き口座開設をしたい(I’d like to open new account)と伝えます。すると、IDかパスポートを持っているか聞かれるのでパスポートを持っていることを伝えます。
次に、書類を持ってきたか(Do you have letter?)と聞かれますので、準備してきた書類を提示すると専用の記入用紙を渡され、
その用紙に「名前/パスポート番号/住所/電話番号/役職」を記入します。記入が終えたらアカウントを開設する窓口へ案内されるので書類を提出して待ちます。混み具合にもよりますが、数十分から1時間ほどかかることもありますので時間には余裕をもっていってください。順番がくると自分の名前が呼ばれますので、呼ばれたカウンターへ行きパスポートと書類を渡し、英語とパスポートのサインを記入・登録をすると手続きは完了です。リファレンスカード(アカウントNoが書かれたカード)とデビット機能付きのキャッシュカードを受け取る際に、再びインフォメーションへ行くように言われます。インフォメーションではデポジットとして最低RM50を入金する必要があります。
最後に、カードのPINナンバーの変更をATMで行います。ATMでカードを入れると画面上にPINナンバーを入力するように表示されるので初期「123456」を入力すると認証され、次の画面に進み、左上にあるPINナンバー変更のボタンを押すと、6桁の数字を入力できるので新しいPINナンバーを設定してください。PINナンバーの変更を終えるとカードがでてきますので、これで口座開設の手続きが終了です。
無事、口座開設を終えると、ATM / debitカードが貰えます。ネットバンキング、テレフォンバンキングも利用できます。利用するときはマレーシアの携帯電話番号が必要になり、携帯電話にSMSでワンタイムパスが送られてきて操作をします。ATMでは1日3回、4,500リンギ(約13万5,000円)まで引き出しができ、1ヶ月に4回までの引き出しなら手数料が無料です。5回目以降は1回RM0.5かかってきます。引き出し回数を無制限にしたい方は、申込み時に毎年RM8/年を払う必要があります
口座開設条件は時と共に随時変更されますので、その都度最新の情報を開設したい支店・担当者に確認することが大切です。