「教育移住」としても人気のあるマレーシア。ジョホールバルにも十数校のインターナショナルスクールがあり、実際に教育移住を目的に日本から母子で移住して夫は日本で生活しているケースやシンガポールに在住していた家族が子どもの教育のことを考え移住しているケース、または夏休みなど短期間だけでも海外の環境で子どもを学ばせたいとサマースクールに親子で訪れるなど多種多様なケースがあります。
マレーシアはマレー語だけでなく、英語、中国語の3ヶ国語の教育をみんなが受け、話すことができます。インターナショナルスクールでは英語はもちろんのことですが、普段の生活の中でもみんなが英語を話せる為、英語での生活を不自由なく送ることができます。
日本から飛行機で7時間程と近く、時差も1時間なので、日本との行き来もしやすく、ジョホールバルはシンガポールと隣接しており、車で1時間ほどで行き来できるのでシンガポールへのアクセスも良好な点もあげられます。
また、なんと言っても教育費用と生活費などの物価が他の国と比べると安いです。日本人に人気のハワイ、教育に定評のあるイギリス、語学留学で人気のオーストラリアやニュージーランドなど物価が日本と同等、それ以上ということもあり、金銭面でのハードルから課題になってしまいます。そんな中、マレーシアの物価は日本と比べるとまだ低く、治安や環境など考慮しても魅力的な国ということで人気があります。
発展・開発が続くジョホールバルでは、学校誘致も盛んに行われ既に十数校のインターナショナルスクールがあり、イギリス式やアメリカ式、カナダ式、シンガポール式といったカリキュラムを取り入れた学校もあります。イギリス式やアメリカ式は海外の姉妹校のカリキュラムを取り入れ、先生も海外から採用しているので、どうしても教育費用が高くなります。教育は詰め込みすぎず、遊びの要素も取り入れながら、ディスカッションなども大切にした学習で、結果的に高い水準の教育が学べていると自負されています。シンガポール式は数学のレベルが高いと言われています。
一方で、ローカルのマレーシア式を取り入れている学校は、ローカルの先生を中心に採用しており、教育費用は比較的安価です。教育は机に座って学習するスタイルが基本で、学習時間がとても長く、先生が専用のムチのようなものを手に持ち歩き回り、緊張感のある環境の中で必死に学んでいます。これだけ必死に机学習をしているので暗記などの力はついているのですが、思考するなどトータルでみたときに、イギリスやアメリカ、カナダといった学習スタイルの方が評価されているのも事実です。
日本の小中学校では親の転勤などの事情がない限り、転向するというケースは少ないですが、ジョホールバルのインターナショナルスクールに通っている親御さんたちは、教育水準と金銭面のバランスを考えながら、各々のタイミングでどんどん学校をステップアップさせていくという考えが一般的のようです。また、学校ごとに年間の教育費用の目安として40~250万ほどと幅があるので、高い学校に通わせることを決めた日本人の家族に対して、ママさんたちの間ではすごいねー、どうやって稼いでるのかしら、といった世間話がでたりもしています。
ジョホールバルのいろんな地域にインターナショナルスクールがあります。今現在開発を進めていて、計画的に人を集める魅力的な都市づくりをしている場所にインターナショナルスクールを誘致していたり、既存エリアに根付いていてスクールバスが巡行していて通学に便利な学校だったりと、学校選びと生活環境への配慮、お部屋探しも少しでも快適な生活をする上で大切なポイントになります。